認知症と歯
みなさま、こんにちは。目黒区 中目黒の歯科医院「中目黒ゲートタウン歯科室」 歯科助手の前原です。
気温が高い日が続いていますね!
さて本日は認知症と歯の関係性についてお話します。
◆認知症って?
突然ですが、「お肌の曲がり角」は20歳前後と言われています。
そこで、脳にも曲がり角がある事をご存知でしょうか?
実は60歳が「脳の曲がり角」と言われています。
これは、学習と記憶の中心的な役割を担っている海馬が
60歳を境に急激に萎縮すると言われているためです。
認知症は、自覚症状が徐々になくなっていくので、
なってしまうと本人はなかなか気づきにくい疾患です。
60歳を過ぎたら、健診、脳ドックを受けると同時に、
予防も心がけましょう。

実はこの認知症、歯の本数が少ない人はなりやすいという報告があります。
ただし、歯の本数が少ない方でも義歯やインプラントなど噛めるように治療が施されている場合は除きます。
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◆どうして認知症になりやすくなるのか
よく噛むことで出てくる唾液の中には「神経成長因子」というたんぱく質が
たくさん含まれているのですが、どうやらこの「神経成長因子」が
深く関係しているようです。
神経成長因子の主な働きは下記のとおりです。
・神経を成長させる
・神経伝達物質の合成を促進する
・傷ついた神経細胞を修復し機能を回復させる
・神経細胞の老化を防止する
歯がなくなると、当然、充分に食べ物を噛めなくなり、
唾液の分泌も少なくなります。
すると、「神経成長因子」の分泌も少なくなり、
上記の働きが期待できません。
その結果、認知症発症の危険性が高まると考えられるのです。

◆どのくらい違うのか
疫学調査でも、正常な本数の歯がある人と比較して、
歯を失うと認知症の発症率が1.9倍にもなることが
明らかになっています。
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歯が無くなってしまったときに放置せず、早めにお近くの歯医者を受診してくださいね。
また、認知症の予防には、歯を大切にすること以外にも、
趣味や好きなことなど、日常生活の中で自分が楽しいと感じるものを
無理なく続ける事が効果的かつ有効である
と言われています。
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