中目黒の歯医者なら、中目黒駅から徒歩30秒

みなさま、こんにちは。目黒区 中目黒の歯科医院「中目黒ゲートタウン歯科室」 管理栄養士の難波です。

さて今回は、歯科治療を中断するとどういうリスクが起こるのか？についてお話します。

歯科治療は、症状や治療内容によって、どうしても治療回数がかかる場合がございます。

「お仕事が忙しい」「大切な試験がある」「引っ越して通えなくなった」など、通院が難しく治療をやむなく中断される方もいらっしゃいます。

では、治療を中断してしまうとどんなトラブルが起こってくるのでしょうか。

①仮歯を入れたまま放置

仮歯が入ると見た目も機能も回復するため、そのまま中断してしまう方もいらっしゃるかと思います。しかし、仮歯は治療完了までの間に一時的に使用するもので、長期間耐えられるようにはできていません。プラスチックの材料で作られている為、固いものを食べると簡単に壊れてしまいます。

また、仮歯は、次回の治療まで簡単に外れやすい仮着用セメントを使用しています。その為、細菌が侵入しやすい状態にあり、匂いも付きやすいので、仮歯のままだとむし歯が再発、痛みが出たりする事があります。

②被せ物等の型取りをしたまま放置

歯型を取った後１～３ヶ月経過してしまうと、せっかく作った詰め物、被せ物の適合が悪く、装着できず、再び型取りをする事があります。これは、歯は口の中で少しずつ動いている為に起きる事で、型取りしたら、必ず次回の予約日に来院して頂くと、ぴったり詰め物、被せ物を装着する事ができます。

③歯の神経を取ったまま放置

むし歯が大きく、歯の神経を取った後、歯の神経が腐ってしまい歯の根っこの治療を行っている場合は、治療中断のダメージを大きく受けるため、特に注意が必要です。

痛みが無くなったからといって、治療を中断してしまうと、歯の内部に細菌が増え、痛みや腫れが生じる事があります。神経を取られた歯は、神経の生きている歯に比べて、歯の抵抗力も弱くなります。ただ痛みがすぐに出る事が少ないので、いつのまにか歯が痛くなったり、歯が割れてしまい、最悪抜歯する事があります。

④抜歯をしたまま放置

抜歯をしてから痛みが無くなると治療を中断してしまう事があります。しかし、本来あった場所に歯を失ったまま何も入れずに放置してしまうと、空いたスペースに隣り合う歯が倒れてきたり、咬み合う歯が伸びてきたり、歯並び、咬み合わせが悪くなってしまいます。いざ歯がない所に何か（インプラントやブリッジ、入れ歯）を補おうとするとスペースがない為、何も入れる事ができない、場合によっては矯正治療で歯を入れるスペースを作る…といった更に治療期間、費用がかかってしまう事があります。

⑤むし歯を薬で埋めたまま放置

思いのほか、むし歯が大きい場合、いきなり詰めたりせず、歯の神経を落ち着かせる為に薬を入れて、しばらく様子を見る事があります。鎮静効果が見られ、痛みもなくなり、穴も塞がる為、この時点で治療を中断してしまう事があります。

しかしこの処置はあくまで仮の詰め物で対応している為、長期間もつものではありません。いずれは擦り減っていき放置すると、詰め物の隙間に汚れが入り、細菌が増殖、むし歯が広がってしまい、最悪神経を取ることになるかもしれません。

その他、応急処置で対応した場合も、症状が落ち着いたからという理由で治療の中断をしてしまうのも良くありません。症状が落ち着いたから大丈夫、痛みが無くなったから、しばらく通わなくて大丈夫という自己判断は危険です。

治療の中断は、治療した箇所の悪化だけでなく、治療期間、費用が更にかかってしまいます。歯科治療が中断されている方は、ぜひ一度お越し頂き、最後まで治療を受けましょう。