お歯黒って?

   

みなさま、こんにちは。目黒区 中目黒の歯科医院「中目黒ゲートタウン歯科室」歯科助手の 前原です。

先日、お花見をしてきました♪

最寄り駅の近くの公園だったのですが、散った桜の花で地面がピンク色になっていました!

桜を楽しむ日も残りわずかかもしれませんね。

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さて、本日は「お歯黒」についてお話します。

現代は『歯=白い』というのが一般的ですが

実は明治初期までは女性の歯は「お歯黒」と呼ばれる歯を黒くする習慣がありました。

女性が歯を黒くするなんて一体どんな理由があったのでしょうか?

なぜ歯を黒くしたの?

もともとは女性貴族の身だしなみとしてその様子が美しいとされていたようです。

平安時代には貴族階級の間に広がり、男女ともに十七~十八歳で歯を黒く染め成人であることを表していました。

時代とともに染めはじめる年齢が低くなり、室町時代には十三~十四歳に、戦国時代になると武将の娘は早く政略結婚させるために八歳で染めていたといいます。

その後いつしか女性の既婚者の証として意味合いが変わり

庶民へと広がっていきました。

どうやって歯を黒くしていたのか

お歯黒は酢酸に鉄を溶かした茶褐色・悪臭の溶液を塗り、タンニンを多く含む粉を上塗り、それを交互に繰り返すことで酢酸第一鉄がタンニン酸と結合し、非水溶性になると共に黒変するそうです。

1日おきに染め直し漆のように艶のある黒が美しいとされていたようです。

しかし手間もかかり、老けて見えるお歯黒は西洋文化の普及と共にする人はいなくなりました。



◆お歯黒はむし歯予防があった?

お歯黒には優れた一面がありました。

それは歯に皮膜をはることで虫歯予防やエナメル質の強化に繋がっていたのです。
実際にお歯黒をやめた途端、女性の虫歯が増えたそうです。
お歯黒に含まれる『タンニン』は歯質たんぱくを縮ませて腐敗を防止する働きがあるそうです。
昭和の時代にもまだお歯黒をしていたという秋田県の女性は虫歯とは無縁だったそうです。

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「芸能人は歯が命」と笑うと白い歯がキラリと光るCMが昔あり、ホワイトホワイトニングする人が増えている現代、時代が変わると美意識も変わりますね。

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