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みなさま、こんにちは。目黒区 中目黒の歯科医院「中目黒ゲートタウン歯科室」 トリートメントコーディネーターの村田です。最近めっきり寒くなり、朝起きて、布団から出るのが辛くなってきました💦12月もあっという間に前半が終わり、いよいよ2022年も終わりに近づいてきましたが、体調を崩さず、無事に新年も迎えたいですね。

さて今回は歯科医療で利用できる医療費控除についてお話します。

歯の詰め物や被せ物治療を自費で行う場合、保険診療に比べると、どうしても高額になります。そこで利用できるのが「医療費控除」です。「医療費控除」とは1年間にかかった医療費が10万円超えると、一部の金額が戻ってくる制度です。歯科治療の場合、自費診療のセラミックの詰め物、被せ物、インプラント治療、高性能な入れ歯、矯正治療などが医療費の対象となります。税務署に申告手続きをすると、過去5年間まで遡って医療費控除を受けることができます。また医療費控除の還付金は医療を受けた本人または生計を一緒とするご家族が受けとる事ができます。扶養家族でない共働きの夫婦の場合も医療費控除の還付金を受け取ることもできます。（ご家族の医療費控除を受け取るためには、生計を共にしている事が重要となります）

医療費控除を受ける為には、医療に掛かった支出を証明する書類、通院のために利用した交通機関の領収書（もしくは記録のメモでも可）が必要となりますので、きちんと残しておくようにしましょう。

では具体的に歯科の医療費控除が受けられる治療と受けられない治療についてまとめてみました。

～歯科治療で医療費控除になるもの～

診療費、治療費

自費の治療費、治療目的のセラミック治療、インプラント治療など

子供の矯正治療

成人のかみ合わせ改善などが目的の矯正治療

通院、付き添いにかかった交通費、電車、バス、やむを得ない場合のタクシー代

歯科医院で処方された医薬品の費用

デンタルローンによって支払った治療費

むし歯や歯周病治療で医師から使用するように言われた歯ブラシ、歯磨剤を購入した場合

～歯科治療で医療費控除の対象にならないもの～

美容目的の歯列矯正治療、ホワイトニング

予防目的のクリーニング

デンタルローンの利子

予防目的で購入した歯ブラシ、歯磨剤

容姿、容貌の美化を目的とする治療や手術費用

自家用車でのガソリン代、駐車場代

～医療費控除の計算方法～

医療費、医薬品と通院にかかった交通費の合計が10万円以上の場合受け取る事ができる医療費控除ですが、具体的には以下のように受け取る還付金額を計算します。

還付金＝医療費控除×所得税率

所得税率は、申告者の支払っている所得税率のことを指します。また医療費控除は１年間に支払った医療費から保険金と１０万円を差し引いた額となります。

どれくらい還付金が戻ってくるかには個人差がありますが、目安として所得が５００万円の人が年間３０万円の医療費を支払った場合、還付金は約６万円となります。３０万円の治療費が実質２４万円になると考えると、かなりお得になることが分かります。

～医療費控除をする前に準備するもの～

給与所得の源泉徴収票

医療費の明細書

所得税の確定申告A（第一表、第二表の両方）

医療費の明細書

医療費の領収書、レシート、交通費のメモなど

還付される税金を振り込んでもらう口座が分かる資料（通帳のコピーなど）

印鑑（シャチハタ以外のもの）

マイナンバーがわかるもの（個人番号（マイナンバー）カード）「通知カード」

（窓口で提出する場合には提示、郵送などの場合はコピーを添付）

～確定申告の届出期間～

通常翌年２/１６～３/１５に所轄の税務署に提出します。

今回は医療費控除について詳しくお話しました。少しでも自費の歯科治療にかかる金銭的な負担を減らすためにも、ぜひ医療費控除を利用してみてはいかがでしょうか。