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みなさま、こんにちは。目黒区 中目黒の歯科医院「中目黒ゲートタウン歯科室」 管理栄養士の難波です。

今回は、唾液の働きについてお話します。

まず、唾液とは主に耳下腺、顎下腺、舌下腺という3つの大きな唾液腺から口腔内に分泌される分泌液であり、水分だけでなく電解質や酵素などを含んでいます。

普段、無意識に飲み込んでしまっている唾液ですが、1日に1ℓ～1.5ℓほど分泌されており、口の中には常に2～3㎖（計量スプーン小さじ1/2程度）存在していると言われています。

唾液は食べ物の消化を助けるというイメージが強いかと思いますが、お口や体の健康状態に関わる様々な働きがあります。

●抗菌作用

外から入ってくるウイルスや口の中の虫歯菌、歯周病菌などの細菌の働きを抑制し、病気を防ぎます

●消化作用

唾液に含まれるアミラーゼなどの酵素が食べ物に含まれるでんぷんを分解し、胃で消化されやすい状態にします

●自浄作用

食べかすを洗い流し、口の中をきれいにして虫歯や口臭を防ぎます

●緩衝作用

食べ物などで酸性になったお口の中を中和します

●粘膜保護・潤滑作用

潤いによって舌やのどの動きがなめらかになり食事や会話がスムーズになります

●食塊形成作用

ぱさぱさしたものでも唾液と混ざることでまとまって飲み込みやすくなります

●再石灰化作用

唾液に含まれるカルシウムやリンなどが再石灰化を促すことで脱灰状態の進行を防ぎ、虫歯になりにくくします